アニメ『化物語』2話「ひたぎクラブ其の弐」ネタバレ的 感想

※ネタバレを含みますので、未視聴の方はご了承下さい。

アニメ『化物語』2話【ひたぎクラブ其の弐】の感想です。

【ひたぎクラブ】は2話構成エピソードなので今回で最終章。

長さ的には1話と合わせておよそ50分程度の内容。

それにも関わらず非常に色濃く繊細に描かれた”戦場ヶ原ひたぎ”という女性の思いに打たれ、ひたすら心が震えている自分がいました。

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アニメ『化物語』2話ネタバレ的 感想【ひたぎクラブ其の弐】

化物語 ひたぎクラブ

2話構成で展開される【ひたぎクラブ】の後半部分にあたるエピソード。

この物語は「戦場ヶ原ひたぎ」という1人の高校生の半生と、崩壊と、単なる転換点を描いた内容のように感じた。

わざわざ「単なる」と付け加えたのは、この内容が決してエンタメを意識してのハッピーエンドで終わっているわけではないから。

今回の「蟹の怪異」にまつわる事件が解決された事でひたぎの状況に起きた変化は2つ。

  • 阿良々木暦という大切な友人を得た事
  • 「重み」を手に入れ、普通の女子高生になった事

最も重要な「母親との関係」については、何の改善どころか変化すらも起きていない。

一緒に住んでいない以上、今後もそのまま距離が縮まる事もないだろう。

化物語 ひたぎクラブ

ひたぎは今まで”ズル”をして蟹に背負わせていた悲しい思いを自分で背負う事を選んだ。

無くしてはいけない思い出として自分で思う事を選び、重みを取り戻しました。

取り戻したところで結局は何の変化もない。

中学生当時の彼女が背負いきれずに蟹に任せた、重い悲しみ。

それを欲しがったひたぎは「何も変わらないなんて事はないわ」と言います。

今まで失っていた重みを手に入れて、大切な友人を得て、普通の高校生として生きる事になった彼女はここから何かしらの転換を迎えるのではないでしょうか。

一度切ったしがらみが戻った事が決していい事であるとは言えませんが、これから作られる彼女自身の思い出が少しでも明るいものになって欲しいと思います。

ネタバレ感想1:ひたぎの半生

化物語 ひたぎクラブ

ミステリアスな存在として描かれていた1話とは対照的に、2話では”戦場ヶ原ひたぎ”の半生の深い部分にまで踏み入りました。

ここでは戦場ヶ原ひたぎが送ってきた人生について少し解説します。

家庭崩壊までの過程はどれをとっても起こるべくして起こったと言えばそれまでですが、ひたぎの人生は決して幸福なものではなかったように思います。

戦場ヶ原ひたぎは小学5年生の頃に大病を患い、当時の母親は心の拠り所を求めた結果悪徳な宗教に入信。

ひたぎは手術の結果奇跡的に一命を取り留めましたが、その後も母親は宗教へ嵌り込んでいきました。

中学生になってからはほとんど口を利かなくなりましたが、陸上部へ入るなどして元気な姿を見せるも母親の心が戻る事は無く、やがて母親が連れてきた宗教幹部の男に乱暴されかけてしまいます。

その後両親は協議離婚が成立し戦場ヶ原家は崩壊。後には膨大な借金が残ります。

化物語 ひたぎクラブ

事件以上に母親が助けてくれなかった事はひたぎにとって強いショックであり、この時ひたぎは既に自分1人で悲しい思いを背負いきる事が出来なくなっていました。

その後「蟹の怪異」というイレギュラーに遭遇し、彼女はその際に「母親というしがらみを切り、重みを無くす」という選択をします。

言い換えれば蟹に思いを背負わせるという”ズル”を選んだ。

その対価としてひたぎは体重のほとんどを切り取られ失いました。

その後は体重を戻そうと奔走する過程で5人の詐欺師に騙された事もあり、他人を信用せず壁を作るようになります。

第1話で阿良々木暦を強く拒絶していたのは、そういった過去がもとで構築された人間性が背景にあったからですね。

化物語 ひたぎクラブ

蟹に任せたその思いはひたぎ自身の思いであるから、どんなに重くとも本来背負い続けなくてはいけないものなんでしょう。

そうして”思い”を無くしていたはずなのに、忍野メメの質問である「一番つらかった思い出」は無くならずに記憶に残り続けていたのは凄く切ない感じがしました。

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【ひたぎクラブ】感想まとめ

化物語 ひたぎクラブ

本編の内容の関係でどうしても重い感想になってしまいました…テーマが「重い」だけに、あ、何でもないです。

2話前半でのひたぎが暦を弄びまくるシーンは中々に面白い。

コミカルなところは強烈に突き抜けているのもこの作品の魅力ですねw

46の偏差値を四捨五入でゼロにしてしまうひたぎの思いきりのよさに笑った。

化物語 ひたぎクラブ

「僕の偏差値に何てことするんだ!!」

忍野メメを紹介した以外は一見ほとんど役に立たなかったようにも見えますがw

やはり阿良々木くんはひたぎにとって重要な存在ですよね。

最後に阿良々木くんに対し感謝を伝えたひたぎの言葉はあまりにも素直で純粋で、聞いているこっちが恥ずかしくなるぐらいでした。

デレというレベルを超越しています。

でも最後の最後にひたぎが笑顔になってくれた事がとても嬉しかった。

化物語 ひたぎクラブ

「図々しいかも知れないけど、これからも仲良くしてくれたら私、とても嬉しいわ」

そして大雑把な神様は阿良々木君にも同様の重みを与えていたのでした。

(どーすんだろコレ?w)

化物語 ひたぎクラブ

今回は1話ずつ感想書いてしまいましたが、今後は各エピソード毎に書いていこうと思っています。

最後まで読んで下さいましてありがとうございました!

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